指導の仕方をマニュアル化して、教職員全体のスキルアップを図ろうと言う運動をしているグループがあります。そのメンバーはとても熱心で、研究会がよく開かれていたり、指導案のネット公開も積極的です。体育や音楽など、芸能教科と言われる学習では、効力を発揮し誰でもそのとおりに取り組めば、子どもの能力を高めることができるものもあります。しかし、それらが全てに通用するかといえば難しいところもあります。子どもへの指導は、進出事項を除いては、あくまで支援という形です。いかに習ったことを活用して、新しい課題を解決するか、そして教師はその補佐をしていく立場です。子どもの自主性や学びに向かう力、自己学習力を高めるには、手取り足取りではいけません。子どもの能力をいかに引き出していくか、そのためにはどんな発問や働きかけが必要かを常に考える必要が在ります。子どもの実態というものがある以上、マニュアルで固定化した対応で良いわけがありません。